2011年4月26日火曜日

被災された各学校のその後の様子の報告

全日本ろうあ連盟のHPより)

■岩手県立盛岡聴覚支援学校

幸いなことに本校は内陸部にあるため、今回の津波の被害はありませんでした。地震による壁面のひび割れが若干ある程度です。子どもたち及び家族にも大きな被害はありませんでした。それでも流通の停滞で様々な物資不足に陥りましたが、春休み中であったため何とか乗り切ることができました。そういう中で、先日は東日本大震災聴覚障害者救援中央本部から電池を始めとする必要な物を直接お届け戴き、感謝しております。ありがとうございました。

学校は予定より少し遅れて4月12日に始業式、翌13日に入学式を行い、現在子どもたちの元気な声が響いております。盛岡の地では何もなかったようないつもと変わらぬ日常となっています。大人は未だ震災の余波が残っていますが、改めて子どもたちの教育は停滞が許されないことを感じ前を向いて進む決意です。

■宮城県立聴覚支援学校

〇校舎や体育館等(寄宿舎を含む)の地震による破損は,エキスパンションジョイント(建物を守るための隙間)部分を中心にモルタルのはがれやひび割れは多数ありますが,幼児児童生徒が授業をする際に支障のある箇所はわずかです。

〇4月21日から授業を再開していますが,登下校における交通遮断等での支障も少なく,4月25日からは通常の登下校時間で,放課後の部活動等も再開する予定です。

〇幸い児童生徒及び保護者には被災による行方不明やけが等はありませんが,自宅が津波により被害を受けた児童生徒が数名おります。授業再開後間もないため,幼児児童生徒の家庭状況は詳しく分からない部分がありますが,心理的に大きなショックを受け登校できないような幼児児童生徒は今のところ見受けられません。

■福島県立聾学校、福島分校、会津分校、平分校

福島県立聾学校(郡山本校・幼小中高73名)

3月11日(金)午後2時46分大地震発生。高等部入試のため高等部生徒は登校していなかったが、下校前の幼児児童生徒30名が在校していた。「待避」の放送を流した後の2分あまりの時間がとても長く感じられた。地震による轟音の中「早く次の指示を出してほしい!」と本部に言いに来た教師の叫びが耳に残った。余震の続く中を校庭に子どもたちを集め、スクールバスの中で暖を取り、保護者の迎えを待った。(教諭の中に相馬において母親を津波で亡くした者有り。)

12日(土)、県教育委員会からの要請で原発事故による相馬双葉方面からの避難者を受け入れる準備に入った。避難者の移動が遅れたため、13日(日)から受け入れが始まった。最多時で128名を受け入れた。全職員を挙げて組織的に誠意を持って応対した。三食提供のため調理班は特に4班編制として万全を期した。

4月13日(水)、避難者は郡山市の宿泊施設に全員移動された。
この間、卒業式を校長室で個別に行った。最も印象的であったのは、幼稚部3名。式の終わりに、明代初の詩人高啓の五言絶句「尋胡隠君」を暗唱した。
小学部を卒業した女子1名が宮崎県立都城さくら聴覚支援学校に転校した。

15日(金)までに全職員で後片付けをした。校舎が全壊したあぶくま養護学校安積分校の児童生徒の受け入れ準備も完璧に行った。その一方で、18日(月)の始業式・入学式に向け、体育館の式場作りが整然と進められた。

18日(月)、入学式が滞りなく進められ、記念写真撮影の時には学校に笑顔が戻った。

19日(火)からは、微量ではあるが放射線が認められる中、余震の続く中を登校してくる幼児児童生徒に、例年よりもさらに充実した授業が展開されている。一人の欠席者もなく子どもたちは明るく元気に学んでいる。なお、子どもの心のケアについて慎重に組織的計画的に進めている。(もしも可能であれば、手話力のあるカウンセラーの派遣をお願いします。)

福島分校(幼小17名)
被害は職員室の梁が落ちただけ。4月6日始業式・入学式。年間計画に沿って順調。
会津分校(幼小3名)
被害なし。4月6日(水)始業式・入学式。小3、小1、幼4歳1の3名の男児が元気に学んでいる。
平 分校(幼小13名)

建物などに被害はあるが、4月15日(金)始業式・入学式を行い、その後順調。札幌聾学校、群馬県、東京都に避難したままの児童(3名)がいる。(教諭の中に津波で家を流されてしまった者、住居に床上浸水の被害を受けた者有り。)

■茨城県立水戸聾学校

本校は、校舎間の連絡通路の壁や寄宿舎の居室等が被害を受けましたが、3月中に校舎が4月から寄宿舎が通常とおりの利用ができています。

新年度は、4月6日の始業式、4月7日の入学式も予定通りに行う事ができました。常磐線の復旧が遅れましたが、保護者の送迎によりほぼ全員が参加することができました。

寄宿舎も4月6日の始業式には利用できるようになりほっとしております。現在通常の日課で授業をしています。全員が元気な姿で登校しています。ご心配いただき本当にありがとうございました。

2011年4月22日金曜日

官邸での記者会見における情報保障についての要望に対する政府回答

(全日本ろうあ連盟のHPより)


東日本大震災以降の官邸での記者会見に手話通訳が付くようになりました。
しかし、ほとんどのテレビニュースには手話通訳の映像ははずされてしまい、通訳が付いたことも分からない状況にあるため、3月29日に行われた民主党のヒアリングにおいて連盟より改善を要望しました。
これを受けて、民主党から政府に要望したことと、その結果の報告がありました。
この民主党が政府に要望した文書と、これに対する結果の報告のメールをPDFにしました。
3月29日付の全日本ろうあ連盟から民主党への要望文
民主党からの官邸での記者会見における情報保障についての緊急の申入れ
官房長官への申入れ事項と回答内容(ご報告)

【手話】久松事務総括 4月15・16日 現地訪問報告

全日本ろうあ連盟のHPより)

http://www.youtube.com/watch?v=tyoXblbs2mU

【動画】被災された方へ、西村知美さんからのメッセージ(手話)

(全日本ろうあ連盟のHPより)

東日本大震災の被災者の方へ向けて、西村知美さん(全日本ろうあ連盟60周年記念映画「ゆずり葉」出演者)からのビデオメッセージを頂きました。

2011年4月20日水曜日

情報センターの動画が県Twitterで紹介される

兵庫県広報課のTwitterで紹介されました

兵庫県立聴覚障害者情報センターでは、阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、災害時の聴覚障害者への支援についての留意点をまとめた動画を作成しました。下記URL内「兵庫県から被災地へのメッセージ」からご覧下さい。

2011年4月18日月曜日

東日本大震災に対する世界からの応援メッセージ

 東日本大震災に対する世界からの応援メッセージ

今回の東日本大震災に際し、世界各国の仲間から温かい応援のメッセージをいただいております。下の地図にメッセージが送られてきた国のところにメールのアイコンがありますので、それをクリックすればメッセージをご覧になることができます。世界中の皆さんにお礼を申し上げます。

(全日本ろうあ連盟のHPより)

2011年4月12日火曜日

【手話】災害時における聴覚障害者への支援について(留意点)~阪神・淡路大震災の経験から~

兵庫県立聴覚障害者情報センター所長の嘉田眞典から支援者の皆様にお願いしたいことを手話で話しています。
(動画時間:8分38秒)

動画へのリンクはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=QR0W73DD768

救援物資運搬第2陣が現地へ

リンク先の記事では写真付きで紹介しています。
全日本ろうあ連盟のHPより)

救援宮城対策本部からの要請を受けて、全国各地から連盟本部事務所にたくさんの救援物資が集まりました。

4月8日(金)に都内から駆け付けてくださったボランティアの方々の協力を得て仕分けし、4月8日~4月10日に分けて三台の車で現地へ送り届けました。皆様のご協力、ありがとうございました。

今回、長崎県の諫早手話サークルから緊急災害時用バンダナの提供があり、宮城県救援対策本部に30枚届けられました。以下は長崎県諫早市手話サークルからのメッセージです

「被災地の聴覚障害者の方へ
東日本大震災の支援物資として送ります。
緊急災害時に…自分の命は自分で守る「となりぐみバンダナ」です。
黄色は「わたしは聴覚障害者です!(聴覚障害者用)」
ピンクは「手話でお手伝いができます!(手話ボランティア用)」
と分けて使ってみてください。
聞こえる人と聞こえない人…こころをつなぐバンダナです。2011.4.8」

岩手、福島からも要望あり次第、バンダナをお届けします。

なお、救援物資については、岩手、福島からも要請あり次第、募集をお知らせ致しますのでまた皆様のご協力をお願い致します。

2011年4月11日月曜日

目で聴くテレビ 被災地から衛星中継

東日本大震災発生から1ヶ月。「目で聴くテレビ」は、被災地から衛星中継で放送します。
「目で聴くテレビ」の取材スタッフと中継車が、来週4月11日(月)と12日(火)の2日間、被災地の宮城県・福島県に向かいます。ろう映画監督の今村彩子さんが「目で聴くテレビ」のキャスターとして2回目の被災地入りとなります。
1ヶ月経ってもなかなか知らされない、現地の聴覚障害者と全障害者の被害の実際と現状について、そして何が求められているか、それに応える障害者組織の取り組みについてお伝えします。

放送は 4月11日(月)の午前11時に宮城県聴覚障害者救援本部から、12時半より、JDF東日本大震災被災障害者総合支援本部仙台市現地支援センターから、それぞれ生中継を予定しています。
また、午後3時半より、宮城県の被災現場から中継をお送りする予定です。

4月12日(火)は午前11時より、福島県いわき市小名浜の災害現場からの中継を予定しています。
放送時間は現地事情で変更される場合もありますので、「目で聴くテレビ」ホームページでご確認ください。

インターネット災害放送ページ
http://stream3.astem-co.co.jp/em/em.html

【動画】被災された方へ、福嶋一生さんからのメッセージ(手話)

全日本ろうあ連盟のHPより)

東日本大震災の被災者の方へ向けて、福嶋一生さん(全日本ろうあ連盟60周年記念映画「ゆずり葉」出演者)からのビデオメッセージを頂きました。

【動画】被災された方へ、那須英彰さんからのメッセージ(手話)

全日本ろうあ連盟のHPより)

東日本大震災の被災者の方へ向けて、那須英彰さん(全日本ろうあ連盟60周年記念映画「ゆずり葉」出演者)からのビデオメッセージを頂きました。

2011年4月8日金曜日

【手話】兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ更新

兵庫県立聴覚障害者情報センターのホームページに被災地への応援メッセージを4件追加いたしました。動画は下記のリンクからYouTubeでご覧いただけます。


兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ
http://www.youtube.com/user/hyogocenter

財団法人全日本ろうあ連盟役員から応援メッセージ(手話あり)

全日本ろうあ連盟のHPより)

4月2日から3日において、兵庫県の神戸市で連盟臨時理事会が行われました。これは、3月11日~13日に予定していた理事会が11日の東北大震災で審議できず延期になったものです。

臨時理事会では、救援中央本部の立ち上げと東北大震災において被害を受けたろう者の現地状況の報告があり、今後の救済措置など緊急の審議事項について協議が行われました。

そこで、連盟の役員から東北の3県に贈る「がんばろう色紙」に応援メッセージが寄せられました。

兵庫県産の野菜は安全です(兵庫県)

兵庫県のHPより)


 このたびのシンガポールにおける野菜・果物の輸入停止措置について、放射性物質が検出された野菜は「キャベツ」ではなく「ハクサイ」であった上に、輸出業者が他県産の「ハクサイ」と取り違えていたことが分かりました。
なお、兵庫県産の野菜について県独自で分析を行ったところ、放射性物質は一切検出されず安全が確認されています。
兵庫県では、今後とも、県民の皆様に安全で安心していただける農産物をお届けしてまいります。
また、シンガポール政府に対し、兵庫県産の野菜・果物の輸入停止措置を見直すよう農林水産省を通じて要請しています。


分析結果
4月5日分(県立健康生活科学研究所)
種   別
ヨウ素131
セシウム134
セシウム137
キャベツ(JA兵庫六甲)
検出せず
検出せず
検出せず
キャベツ(JAあわじ島)
検出せず
検出せず
検出せず
レタス (JAあわじ島)
検出せず
検出せず
検出せず

4月6日分(県立健康生活科学研究所)
種   別
ヨウ素131
セシウム134
セシウム137
キャベツ(JA兵庫南)
検出せず
検出せず
検出せず

2011年4月7日木曜日

宮城県からの報告(手話ニュース)

4月4日付で救援宮城本部よりメールでの報告を頂きました
全日本ろうあ連盟のHPより)

【動画】被災された方へ、井崎哲也さんからのメッセージ(手話)

(全日本ろうあ連盟のHPより)
東日本大震災の被災者の方へ向けて、井崎哲也さん(全日本ろうあ連盟60周年記念映画「ゆずり葉」出演者)からのビデオメッセージを頂きました。


東日本大震災聴覚障がい者支援 岩手本部発足

リンク先のページには画像や手話動画もあります。
全日本ろうあ連盟のHPより)

4月3日(日)午前10時30分~12時30分、 県立視聴覚障がい者情報センターにおいて、東日本大震災聴覚障がい者支援 岩手本部の立ち上げについての会議が行われ、正式に「東日本大震災聴覚障がい者支援 岩手本部」が発足しました。

発足の際には、東日本大震災聴覚障害者救援中央本部事務副総括の小出さん、手話通訳者の佐々木さんに立ち会っていただきました。

構成団体は以下の通り。

・社団法人岩手県ろうあ協会
・岩手手話通訳問題研究会
・岩手県手話サークル連絡協議会
・岩手盲ろう者友の会
・岩手パソコン要約筆記サークルあいたっち
・要約筆記いわて連絡協議会
・NPO法人岩手県中途失聴者・難聴者協会
・県立視聴覚障害者情報センター

事務所は、情報センターの印刷室を借用し、事務員については当面の1ヶ月は、県登録手話通訳者、県登録要約筆記奉仕員の2名が担当。

2011年4月6日水曜日

兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ(6)

兵庫県立聴覚障害者情報センターのHPより)

動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=pJa959YF25g

東日本大震災聴覚障害者救援中央本部から被災地に送る物資の募集

東日本大震災聴覚障害者救援中央本部では、被災地へ送る物資を募集します。
急なお願いではありますが、ご協力をお願いいたします。

<宅配便による場合>
物資をダンボール箱に詰め、お名前、住所、電話番号、品名、数量等を記載した用紙を箱に入れ、(財)全日本ろうあ連盟本部事務所までお送りください。

財団法人 全日本ろうあ連盟本部事務所
   〒162-0801 東京都新宿区山吹町130 SKビル8階
   電話(03)3268-8847  FAX(03)3267-3445

・箱には「聴覚障害者救援物資在中」と表記してください。
・恐れ入りますが、送料はご提供者の負担となります。
・4月8日(金)午後3時までの到着になるよう、手配ください。

●受付品目(新品未使用のもの)●

1.野菜ジュース
2.ビタミン剤
3.トイレットペーパー
4.ティッシュペーパー
5.サランラップ
6.アルミホイル
7.消臭剤(噴霧タイプ)
8.ジェルタイプ消毒石鹸
9.ディスポーザル手袋(医療用)
10.除菌ウエットティッシュ
11.うがい薬

●受付期間●
4月6日(水)~4月8日(金曜日)午後3時まで


●受付場所●
全日本ろうあ連盟 本部事務所
〒162-0801
東京都新宿区山吹町130 SKビル8階
TEL: 03-3268-8847  FAX: 03-3267-3445

4/5東日本大震災関連ニュース

災害放送インターネット配信のHPでは下の動画の他にも、目で聴くテレビの過去の災害放送を動画で見ることができます。
目で聴くテレビ災害放送インターネット配信より)

2011年4月5日火曜日

東北地方太平洋沖地震に便乗した犯罪にご注意を(兵庫県警察)

兵庫県警察のHPより)

兵庫県警察では、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に便乗した ○ 義援金・寄付金・募金等をかたる詐欺
○ 義援金等の盗難
○ 身内をかたったオレオレ詐欺
などの犯罪被害を防止するため、ポスター・チラシ等を作成して、皆様に注意喚起を行っています。
被害に遭わないために、 ○ ひとりでは判断せず家族や友人、警察に相談する
○ 相手や振込先をよく確認する
○ 不必要なものは買わず、はっきりと断る
ことをお願いします。

また、不審な電話や訪問がありましたら、すぐに110番またはお近くの警察署・交番・駐在所へ!

相談窓口(被災者の方へ)(兵庫県)

兵庫県東北地方太平洋沖地震 被災地支援情報HPより)

・被災者電話相談
電話: 078-362-9886 (9:00~18:00。当面の間、土日祝も対応)
FAX: 078-362-9911
*東北地方太平洋沖地震兵庫県災害対策支援本部事務局(被災者窓口班)

・被災者に対する兵庫県営住宅の提供
*3月25日(金)から、人工透析が必要な被災者の方への県営住宅提供も開始します。
<平日>
電話: 078-230-8460 (9:00~17:30)
FAX: 078-230-8466
*兵庫県県土整備部住宅建築局住宅管理課管理係
<土日祝(当面の間)>
電話: 078-362-9886 (9:00~18:00)
*東北地方太平洋沖地震被災者電話相談窓口(*電話のみの対応となります)

【手話】兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ(5)

兵庫県立聴覚障害者情報センターのHPより)

動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=HxeGjG6NkLM

全日本ろうあ連盟の石野理事長から動画メッセージ(国際手話)

Video Message on the Earthquake, by JFD President Fujisaburo Ishino (International Sign)
全日本ろうあ連盟のHP(英語)より)

全日本ろうあ連盟の石野理事長が国際手話でメッセージを語っています。

【手話】兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ(4)

兵庫県立聴覚障害者情報センターのHPより)

動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=1egT6LOEucI

2011年4月4日月曜日

【手話】兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ(3)

兵庫県立聴覚障害者情報センターのHPより)

動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=yC39N87MY38

【手話】兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ(2)

兵庫県立聴覚障害者情報センターのHPより)

動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=rPY6xB1oJtE

【手話】兵庫県立聴覚障害者情報センター動画 被災地への応援メッセージ(1)

兵庫県立聴覚障害者情報センターのHPより)

動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=MKkOlpD-X7c

厚生労働省、各都道府県等に対し手話通訳者等の派遣を要請

全日本ろうあ連盟のHPより)

現在、「救援中央本部」では被災地である宮城県への手話通訳者の派遣に取り組んでいます。

しかし、手話通訳者等の派遣はボランティアではなく、「有資格者による公的派遣」が必要であるとの考えから、厚生労働省に対し各都道府県・市町村の設置手話通訳者等を公費で派遣することを求めました。

これを受け、厚生労働省は、避難所等における聴覚障害者への情報・コミュニケーション保障への取り組みとして、3月30日付で各都道府県・指定都市・中核都市の障害保健福祉部あてに、手話通訳者等の派遣を要請する文書「視聴覚障害者等への避難所等における情報・コミュニケーション支援に関する手話通訳者等の派遣について」を出しました。

救援中央本部は、厚生労働省から手話通訳者等の派遣を要請する文書が出されたのを受けて、全日本ろうあ連盟、全国手話通訳問題研究会、日本手話通訳士協会の3団体に対して、各団体の地域組織、会員等への周知と各地域の行政等に対して、手話通訳者等の公的派遣を行うよう働きかけることをお願いしました。

希望新聞:東日本大震災 遠くの被災地より 嘉田眞典さん(毎日新聞)

兵庫県立聴覚障害者情報センターの嘉田所長がインタビューを受けています。
毎日新聞のHPより)


 ◇「聞こえない人がいる」配慮を--阪神大震災で聴覚障害持つ被災者を救援した県立聴覚障害者情報センター所長・嘉田眞典さん(46)=兵庫県三田市


阪神大震災発生の5日後、聴覚障害者救援対策本部をつくりました。被災した聴覚障害者のなかには、通信手段として重要なファクスが壊れたり、補聴器をなくした人がいました。避難所でも物資配給などの情報を入手できず、周囲の人とのコミュニケーションもうまくできていないことが分かりました。
聴覚障害者は被災者全体の中でも少数のため、直面している困難になかなか気付いてもらえません。私たちのような当事者が立ち上がることが重要です。

聴覚障害者のニーズに応えるには手話通訳者の支援が必要でしたが、神戸では手話通訳者自身も被災した人が多く、私たちは兵庫県と交渉し、全国の手話通訳者に協力を要請してもらいました。多くの手話通訳者が神戸に来て、区役所の窓口に座ってくれました。

また、私たちは、聴覚障害者への情報運搬役になりました。罹災(りさい)証明のもらい方や仮設住宅の募集など、大切な情報を手作り新聞にまとめ、聴覚障害者の家に配ったり、避難所に掲示しました。中には文章を読むのが苦手な人もいますので、絵を入れたり、文章を短くするよう心掛けました。
東日本大震災で被災した聴覚障害者の中には、避難所にいる人も多いと思います。周囲の人が情報を紙に書いたり、身ぶり手ぶりで伝えてほしい。行政の人も、他の被災者の人も「聞こえない人がここにいる」と配慮してくれると助かるのです。【聞き手・川口裕之】

聴覚障害者に届かない情報…津波にも気付かず(読売新聞)

読売新聞のHPから)


東日本大震災に被災した聴覚障害者を支援する動きが本格化している。
 厚生労働省は各都道府県から手話通訳士などを募り始めた。

全日本ろうあ連盟(東京都新宿区)なども独自に手話通訳士を被災地に派遣し、聴覚障害者の災害時の情報格差を是正するための対策を訴えている。

「話しかけられていることに気付かず、避難所でぶしつけな人だと思われてしまう」。「情報を得ようとずっと周囲を見ていなければならず、疲労がたまる」――。宮城県ろうあ協会の手話通訳士宮沢典子さん(50)は避難所でこんな声を耳にすることが多いという。

岩手、宮城、福島県によると、身体障害者手帳を持つ聴覚障害者は3県で計約1万9000人。全日本ろうあ連盟などによると、宮城県内には3日現在少なくとも19避難所に31人の聴覚障害者が避難生活を送っているが、同県内の約60人の手話通訳士も被災した人が多く、活動できるのはわずか5人ほどという。

厚労省はこうした状況を踏まえ、各都道府県に手話通訳士の派遣を要請した。11日から有志を派遣する計画で、岩手県障がい保健福祉課は「必要な場所に手話通訳士が配置されるよう調整したい」としている。

同連盟などで作る東日本大震災聴覚障害者救援中央本部は、3月下旬から手話通訳士の派遣を始め、現在4人が宮城県で活動している。このほか同本部は、避難所でテレビに取り付けることで手話や字幕の視聴が可能になる機器の設置を行政に要請している。
ただ、自治体の中には聴覚障害者向けの警報器を用意しているケースもある。仙台市は、沿岸部の聴覚障害者のうち希望者には光と文字で津波を知らせる警報器を住宅内に配備してきたが、十分とは言えないのが現状だ。

宮城県内のある夫婦は地震発生後、近くの人に腕を引っ張られるがままに高台へ連れて行かれ、後ろを振り向いて初めて津波が押し寄せていたことを知ったという。
(2011年4月4日08時56分  読売新聞)